エミューオイルがアトピーに効くって本当ですか?

Q.エミューオイルがアトピーに効くって本当ですか?

A.エミューオイルは「人間の皮脂に近い成分」なので、皮脂膜のようにお肌の表面を保護してくれます。
エミューオイルでアトピーは治りませんが、バリア機能の低下による乾燥からお肌を守ってくれます。

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バリア機能とは?

健康なお肌は、自分の皮脂腺から分泌される皮脂(油分)と、汗腺から出る汗(水分)によって作られた「天然のクリーム(皮脂膜)」によって守られています。
皮脂膜には、外界の刺激からお肌を保護する役割と、お肌の水分の蒸散を防ぐという役割があります。
でもアトピーや敏感肌の方は、このお肌のバリア機能が低下して無防備な状態になっているわけです。
バリア機能が低下した状態は、お肌が乾燥に傾き、ちょっとした刺激や汗・ほこり・雑菌などに敏感に反応しやすくなっています。

お肌が乾燥するとかゆみが出て、患部を引っ掻き爪で傷つけ、雑菌に感染するなどして症状をさらに悪化させてしまいます。
アトピーのつらさは猛烈なかゆみだと思います。仕事や勉強も手につかない、夜も眠れない、どんどんストレスがたまっていきます。

アトピーのかゆみの原因はお肌の乾燥だけではないですが、お肌の乾燥は確実にかゆみを増す原因となります。
エミューオイルを塗ると乾燥からお肌を守ってくれ、かゆみを軽減する手助けとなるでしょう。

エミューオイルの主な成分と働き

オレイン酸(n-9系)
オリーブ油などにも含まれており、皮膚吸収に優れ、有効成分をよりよく浸透させる働きがあります。
過酸化脂質の抑制をするため、細胞内のDNAを破壊せず安定させます(=がんの抑制)。
LDL(悪玉コレステロール)のみ減少させるため、動脈硬化などの予防になると言われています。

リノール酸・r-リノレン酸・アラキドン酸(n-6系)
母乳などにも含まれ、細胞の活性化・血中コレステロール値低下・血管拡張・血小板凝集抑制に有効と考えられています。
生体調整ホルモンであるプロスタグランジンの原料となり、炎症や血圧調整を行う働きを期待できます。

a-リノレン酸(n-3系)
しそ油などにも含まれ、EPAやDHAの原料となります。
血栓ができるのを抑え、血管の拡張、血行の改善、血圧を抑制する働きがあります。
アレルギーや、炎症の仲介物質(ヒスタミン・トロンボキサン・ロイコトリエンなど)の働きを強力に抑えるため、敏感肌・アトピー、花粉症、ぜんそくなどのアレルギー疾患を抑制する働きがあると言われています。

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